「お前さぁ、こんなにモテるんだから彼女の一人や二人いないのか?」
また、はじまった。俺の周りに群がって恋愛話をするうざい奴等。
「今だって女子から憧れの目で見られてんじゃん。」
うゎー、ずりぃ
近くの笹村ら4人の男子が声をそろえて冷やかしの奇声を発する。
俺が黙っていればいつまでもこのやり取りは続く。
「るせぇ。」
こう言わないとあいつらはやめない。
だから、俺は鋭い視線で言い放つ。
「興味ねぇよ。」