「マァなんだっていいけどさぁ、俺なんか意識されてないみたいだしな。」
「え?!!あんた人間だったの?!」
「人間だよ!これ以上なく人間だよ!」
「…ごめんなさい…そうゆうことにしなくちゃダメなんだよね、うん、わたしえらい子」
「やめろ!不安になるだろうが!」
チョコ色の髪の毛、切れ長の目、すらっとした手足。
見た目もそこそこ良くて、モデルに勧誘されたことも一度や二度じゃなく、女子受けもかなりいい。
そんな幼馴染がいて羨ましい?
どこがぁぁ?!(ごめんなさい)

「あ、わりーにこ、先帰ってて」
「は?あ、またなんか呼び出し?」
「んー、隣のクラスの木村って女から」
「知り合い?」
「声かけて来たってことは知り合いなんじゃねえかな」
「……………(冷たい目)」
今日は、学校近くにあるケーキ屋さんの新作ケーキの発売日。
デザートが好きなアキと一緒に買い求めに行く約束だったけど、まぁ、女子に変な目で見られるのもあれだし、いっか。