天狗娘は幕末剣士



「そんなの……

 そんなの、ひどすぎます!!」




「……なんとでも言え、俺たちは、もうやるしかねえんだ」




「そんなっ……土方さん!!」




「やめろ、杏子」




思わず身を乗り出した私の腕を、隣に居た斎藤さんが掴んだ。




私は、グッと口をつぐみ、それ以上の反論を止めた。




「実行は明日の夜。

 討手は、俺、総司、山南さん、原田でいく。

 斎藤、平助、新八は近藤さんを頼む。

 杏子は、山崎と行動しろ」




皆さんは、揃って頷いたけど、私は1人俯いていた。











全員が広間を去った後、私は斎藤さんと総司と3人でその場に残った。




「それにしても、杏子ちゃんが土方さんに反論するなんて、珍しいね」




「だって……」




「さっきは途中で止めてしまったからな。

 今度は最後まで聞かせてくれ、お前の言い分を」




斎藤さんにそう言われ、私は俯いたまま話を始めた。