夕餉の後、幹部の皆さんが広間に集められた。
「……以上が杏子くんが集めてきてくれた情報だ」
淡々と近藤さんが述べた後、土方さんが腕を組んで口を開いた。
「そういうことだ、やるなら明日しかない」
「え?」
やるって、何を?
すると、皆さんはグッと息を呑むように、一斉に視線を落とした。
斎藤さん、どうしてそんな苦しそうな顔をしているの?
近藤さんも、平助くんも……
なんとなく嫌な予感がした私はすぐに土方さんに尋ねた。
「あの、土方さん……何を、やるんですか?」
「……芹沢の粛清だ」
「っ!」
粛清……
それって、つまり……
「芹沢さんを、殺すってことですか……?」
「ああ、そうだ」
「っそんな……!」
本当になってしまった。
本当に、芹沢さんを殺すことになってしまった。