天狗娘は幕末剣士





彼に連れられてきたのは1件の長屋。




そこに着いてすぐ、芹沢さんは子供達に囲まれてしまった。




し、信じられない……




人斬り集団、と皆から恐れられている新選組の局長が、笑顔の子供達に取り囲まれているなんて……




目の前の光景に呆気に取られてしまった私は、1人ポツンと立ち尽くしていた。




「あら、芹沢さん」




「芹沢さん、お久しぶりです」




すると今度は、あの子供達の親御さんであろう人達が、芹沢さんと話を始めた。




……ど、どういうことぉ?!




もう、付いていけないよぉ……




「あら、こんにちは、どちら様?」




「へっ?!あ、えっと……

 あ、あの方の付き添いです……」




「ああ、芹沢さんの。

 ということは、新選組のお方ですね」




「まあ、はい……」




「何も無い所ですが、ゆっくりして行ってくださいね」




女の人は、にっこりと笑ってそう言ってくれた。