天狗娘は幕末剣士





「あ、芹沢さんだ!!」




「!?」




背後から芹沢さんを呼ぶ声に、私は思わず身構える。




まさか、敵……?




小太刀に手を掛けながら、後ろを振り向くと……




「え?」




そこには、小さな男の子がいた。




「こ、子供……?」




「なんじゃ、お主か」




「え?」




私は芹沢さんと男の子を交互に見比べる。




「あの、お2人はお知り合いなんですか?」




「おお、まあな」




「ねえ、芹沢さん遊ぼうよ!

 今、皆俺の家に居るんだ、芹沢さんも行こう!」




言うな否や、男の子は芹沢さんの手を引っ張った。




「仕方ないのう」




「え、せ、芹沢さん、行っちゃうんですか?!」




「なんじゃ、お主も来るか?」




「え……」




思わず男の子を見ると、彼はパッと笑顔になり、私に手を伸ばした。




「お兄ちゃんも一緒に行こう!」




「お、お兄ちゃん……」