天狗娘は幕末剣士



「……来るぞ」




「え?」




すると、辺りの道から沢山の不逞浪士が出てきた。




あっという間に、三番隊は囲まれてしまった。




「さ、斉藤さん、これは……」




「ああ、数が多いな」




斉藤さんは、カチャッと刀身を少しだけ抜く。




目の前には、先日の斬り合いとは比べ物にならない程の不逞浪士の数。




額から、嫌な汗が流れる。




これだけの数、どこにいたんだろう……




「気をつけろ、遠野」




「はい」




そう言って、私も小太刀に手をかけた。




「新選組……覚悟ぉ!」




1人の男が叫びを上げたのを皮切りに、一斉に不逞浪士が斬りかかって来た。




すぐに斬り合いの場となり、私も敵と刃を交える。