天狗娘は幕末剣士



とんとん拍子で話が進んでしまい、私は口を挟めなくなってしまった。




どうしよう……本当にやることになっちゃった……




ええい、こうなったらやるしかない!




覚悟を決めなきゃ!




私は邪念を払うために、頭を大きく左右に振った。




そして、私は斉藤さんと向き合った。




「悪いが、全力でいかせてもらうぞ」




「も、もちろんです!」




私はサッと竹刀を構えた。




斉藤さんも、ゆっくりと構える。




だけど……




「っ!」




斉藤さんの構えを見て、私は息を呑んだ。




ひ、左構え……?




殆どの武士は、右構えといって、柄を右手が前、左手が後ろという形で握る。




だけど、斉藤さんの場合はそれが逆。




左利きの人でも、大抵右構えにするように教えられると聞いていたから、驚いた。




珍しいな……