天狗娘は幕末剣士



山崎さんに手当てをしてもらった後、私は土方さんに呼ばれた。




急いで土方さんの部屋に行くと、なぜか斎藤さんもいた。




さっきの平助くんの言葉が、頭の中で繰り返される。




『もしかして杏子、嫌われてるんじゃないのー?』




う……




駄目だ、そんな事言われたら意識しちゃうじゃんかあー……




「何ボーっとしてんだ、早く座れ」




「っは、はい!」




土方さんに促され、私は慌てて腰を下ろした。




「ん?なんだ杏子、怪我したのか」




「え?あ、まあ……

 でも、大したことは無いですから」




「そうか」




いけない、着替えてくるの忘れちゃった。




切れた袖の隙間から、包帯が見えたんだろうな……




「いきなりで悪いが、本題に入らせてもらう。

 杏子、お前に1つ任務を与える」



「え?」




なんと!




さっき初めての巡察を終えたばかりなのに、もう新しい任務を貰えるなんて!




驚いている私に、土方さんは任務内容を説明する。