「とにかく、杏子のことはお前に任せる。 いいな」 「……はい」 これ以上の反論は無理だと思ったのか、斎藤さんは渋々了承してくれた。 「よし、それじゃあ今日から杏子くんは新選組の一員だ! よろしくな、杏子くん!」 「はい!私、頑張ります! 皆さん、これからよろしくお願いします!」 お腹の底から喜びがこみ上げてきて、自然と顔が綻んだ。 こうして、私の新しい生活が始まったのだった。