天狗娘は幕末剣士



「さあ、次はお前の番だ」




「え?」




突然、土方さんに話を振られ、私はポカンとしてしまった。




「これから一緒にこいつらとやっていくのに、アレを隠しとくわけにはいかねえだろ」




「アレってなんだよ、土方さん」




藤堂さんが尋ねる。




「平助、“天狗”ってのを知ってるか」




「天狗?」




「天狗って、アレだろ?姿は人の形だが、黒い大きな翼を持つっていう、もののけ」




もののけ……




原田さんの言葉に、胸がチクッと痛んだ。




「こいつが、その天狗なんだ」




「っひ、土方さん?!」




そんなためらいもなくサラッとぉ……!




しかも、初対面の人もいるのにぃ……!




いや、ためらうのも変だけどさ……




私が悶々としていると、藤堂さんが笑い出した。




「嘘だぁ!」




「冗談はよしてくれよ、土方さん」




「そうだよ。

 こんな小さな女の子が、もののけなわけないだろう」