里から逃げ出した唯一の娘。








私は、もののけから追われる身となった。







里の人以外に知り合いもいなく、何処に頼ればいいのか途方に暮れていた時、私は、四年前までお世話になっていた人達のことを思い出した。







そうだ、江戸に行こう。







江戸に行って、彼らに会おう。








そう思い、私は江戸に向かった。








だけど、そこに彼らは居なかった。







彼らは、京に向かったらしい。








私は、彼らに助けを求めるべく、今度は京へと向かった。