天狗娘は幕末剣士



「じゃあ、次は俺だな。

 俺は原田佐之助。

 こんなかわいい女の子が入隊してくれて、嬉しいよ」




「っか、かわいいだなんて、そんな……」




原田さんの言葉に、少し顔が熱くなった。




「俺は永倉新八だ。

 よろしくな、杏子ちゃん」




さっきの、がっしりした体つきの人は、白い歯を見せて二カッと笑った。




怖い人ばかりだったら、どうしようかと思ったけど、みんないい人そうで良かった。




「ああ、そうだ。

 斎藤くん、君も自己紹介してくれるか」




「斎藤一。

 三番組組長だ」




みんな笑顔で挨拶をしてくれたのに、彼は私の顔も見ずにあっさりと挨拶をした。




「おいおい斎藤ぉー。

 随分冷たい挨拶じゃねえの?」




「うるさいぞ、原田」




「なんだ、照れてるのか?斉藤」




ニヤニヤしながら永倉さんが斎藤さんを見る。




斎藤さんは、そんな永倉さんをキッと睨んだ。




「原田くんは宝蔵院流の槍使い。

 永倉くんは神道無念流の免許皆伝だ」




うう……やっぱり、この人達ただものじゃない……




私の剣の腕で通用するのかしら……