天狗娘は幕末剣士



「山南さん、コイツには監察方に所属してもらう。

 他の隊士とあまり接触しねえ監察方なら、コイツが女だってバレることはねえだろ。

 ……と、いうことで山崎」




「はい」




土方さんに名前を呼ばれて返事をしたのは、長い髪を後ろで1つに縛った、色の白い男の人だった。




年は、土方さんと同じくらいかな。




「剣はある程度使えるが、監察に関しては何も知らねえ。

 すまないが、色々教えてやってくれ」




「分かりました」




「よ、よろしくお願いします、山崎さん!」




「ああ、よろしく」




山崎さんは、ふわっと笑ってくれた。




怖そうな人じゃなくて良かった……




「では、そろそろ幹部を紹介しよう。

 試衛館の門弟は、もう知っているな。

 そうだな……誰から紹介しようか」




近藤さんが迷っていると、藤堂さんが手を上げた。




「はいはーい!俺からいくよ。

 俺、藤堂平助。年は19で、北辰一刀流の目録持ってます。

 よろしくなー!」




はじける笑顔でサラッと自己紹介をした彼。




小柄で、とっても無邪気な感じがするけれど、すごい人なんだ……