「あ、そうだ。 斎藤さん、この後、皆さんで島原に行くんですって。 池田屋の快気祝いをやるみたいですよ。 土方さんが、今日くらいは、斎藤さんも起きていいと言っていましたよ」 「そうか、それは楽しそうだな」 「行きましょう! もう皆さん集まっていると思いますから」 そう言って、私は斎藤さんの手をとった。 そして、お互いしっかりと握り合った。 何があっても、この手を決して離さないように……