「……悲しいのか?」 斎藤さんの問いに、私は首を横に振った。 「嬉しいんです……」 あなたが生きていてくれたから。 私は、それだけで、もう十分に嬉しかった。 「杏子、一くん」 平助くんに名前を呼ばれ、私達が振り向くと、彼はニコッと笑った。 「帰ろうぜ、屯所に。 俺達の、家にさ」