天狗娘は幕末剣士




ドサッ――




突然、斎藤さんが目の前で倒れた。




「っ斎藤さん?!」




「一くん!」




これには、遠くにいた平助くんも驚いて駆け寄って来てくれた。




慌ててしゃがみ込むと、斎藤さんは苦しそうに顔を歪めていた。




「斎藤さん、斎藤さん!」




浅い呼吸を繰り返し、目を閉じている彼。




何度名前を呼んでも、決して目を開けてくれない。




どうしよう、汗も凄いし……




もし、このまま斎藤さんが死んじゃったら……?




私の顔からサアッと血の気が引いた。




助けなくちゃ、私が、斎藤さんを……




傷だらけの彼の体を見て、私は考えた。




でも、どうやって?




どうすれば、斎藤さんを助けられるの?