「許さんぞ、斎藤……
殺してやる……!」
いけない、このままじゃ斎藤さんが……!
そう思い、私は斎藤さんに向かって手を伸ばし、ギュッと手の平を握った。
すると、猛威をふるっていた風はたちまち止んだ。
「っ風が……」
横にいる平助くんが呟いた。
「遠野杏子っ……!」
ギリッと歯を食いしばって、白竜さんが私を睨んだ。
「風を操れるのは、あなただけじゃないですよ、白竜さん」
私は、ニッと笑った。
「やああっ!」
その隙をついて、斎藤さんが白竜さんの左胸を貫いた。
「がっ……!!」
「……勝負あったな」
肩を上下させながら、斎藤さんは白竜さんに言った。


