天狗娘は幕末剣士



どうしよう……全然かなわない……




私がうつ伏せで倒れていると、白竜さんがゆっくりと近づいて来た。




「はあ……はぁ……」




「大口を叩いた割には、こんなものか」




チャキッと私に切っ先が向けられた。




「俺はもののけだ。

 1度殺すと決めたら、必ず殺す。

 よって遠野杏子。

 天狗のお前は、俺がとどめを刺す」




ああ、やっぱり駄目だった……




私じゃ、勝てなかった……




ごめんなさい、皆、私もう屯所へは帰れないみたい。




斎藤さん、約束を守れなくてごめんなさい。




大好きでした。





最後に、もう1度だけ会いたかった……




「覚悟、遠野杏子」




白竜さんが、刀を振り上げた。