天狗娘は幕末剣士



「……迷いが消えたか」




「私は、人にはなれない。

 だけど、大切な人を傷つけないためなら、私は迷わずこの力を使う。

 大好きな人と共にいられるなら、私は……もののけでも構わない!」




そう言って、私は小太刀を抜いた。




「……お前も、同じことを言うのだな。

 やはり、殺さなければならないようだ」




「私だって……負けるわけにはいきません」




すると、白竜さんは刀を構えた。




そして、あっという間に私との間合いを詰めた。




「っ!!」




「本気でいくからな。

 覚悟しろ」




私はすぐに翼を使って、白竜さんから離れた。




白竜さん、本当に本気だ。




だって、体中に竜の鱗が浮き上がっているもの……