天狗娘は幕末剣士



「杏子の言う通りだ、総司」




「土方さん!」




ムスッとしている総司の後ろから、土方さんが現れた。




「散歩くらい、いいじゃないですか土方さん。

 今日は調子もいいですし」




「だめだ、治るまでまだ寝てろ」




「えー」




「ホラ、部屋に戻れ」




土方さんに言われ、総司はしぶしぶ部屋に帰って行った。




「……で?お前はどこに行くつもりだ?」




「ちょ、ちょっと町まで……」




土方さんは少し私をジッと見た後




「そうか。

 門限までには帰れよ」




とだけ言って戻ってしまった。