天狗娘は幕末剣士



「斎藤さん!後ろに!!」




だけど、叫んだ時にはもう遅く……




「っ……!」




「斎藤さん!!」




グッと斎藤さんの体重が私にかかってくる。




「斎藤さん、斎藤さん!!」




「新選組……打ちとったりぃ!」




もう1度、浪士が刀を振り上げる。




私は思わず斎藤さんをギュッと抱いた。




「杏子!」




「っ!」




すると、浪士の後ろから私を呼ぶ声が聞こえた。




「でやああっ!」




「ぐわあっ!」




背中を斬られた浪士は、力無く倒れた。




そして、その後ろから土方さんが現れた。




「土方さん!」




「無事か、杏子」