「うらぁぁぁっ!」
1人の浪士の叫び声と共に、その場はあっという間に戦場となった。
刀のぶつかり合う音があちこちで響き渡る。
「はぁぁっ!」
小太刀を振るい、私も敵に斬りかかる。
総司も、愛刀を使い、敵に挑んでいる。
それにしても、流石1番組組長……
凄い速さで、斬っていくな……
私がそう思っていると……
「ぐふっ……!」
「総司?!」
突然、目の前で総司が血を吐いた。
「総司!総司!」
「はぁっ……はぁっ……大丈夫だよ、杏子ちゃん……」
「血を吐いて大丈夫なわけないじゃん!
とにかく、下に……!」
私が総司に手を伸ばそうとすると、すぐに1人の浪士が、私達の間に入ってきた。