天狗娘は幕末剣士



「監察の話によると、会合は四国屋か池田屋のどちらかで行われるらしい」




「ならば、隊を2つに割ろう」




土方さんの言葉に、近藤さんが提案すると、早速隊が2つに割られた。




「トシ、お前は22名を連れて四国屋へ向かえ」




「なっ!近藤さんが10名で行くのか?!」




ええっ!




そ、それはいくらなんでも危ないよ!!




「そうだ、俺は残りの者を連れて、池田屋へ向かう」




「駄目だ。

 局長のあんたに、そんな危険な事をさせるわけにはいかねえ」




頑なにも、首を縦に振らない土方さん。




それもそうだ。




局長である近藤さんに、もしもの事があったら……




私達は、あの人を失うわけにはいかないんだから。




「ならば、トシ。

 俺が選抜した隊士を連れて行く。

 それでどうだ」




近藤さんはそう言って、総司と永倉さん、平助くんとその他6名を指名した。




その誰もが、腕の立つ隊士だったから、土方さんも渋々承諾した。




「……杏子」




「はい」




「お前も、近藤さん達について行け」




「えっ……」




「いいな」




土方さんの真剣な目を見て、私は静かに頷いた。