天狗娘は幕末剣士



その日の夕方。




広間に動ける隊士は全員集められた。




「これで全員か……」




全体を見て、土方さんは苦虫を噛み潰した様な顔をした。




広間に集まったのは、私を含めて33名。




確かに、数が少ないなあ……




「山崎くん、会津藩からの返事はまだか」




「まだ来ていません」




「そうか」




近藤さんも顔をしかめている。




実は、一緒に戦ってくれるはずの会津の軍勢から、返事が来ていないのだ。




このままだと、この少ない人数で倒幕派と戦わなくちゃいけない。




「どうするんですか、近藤さん」




総司が近藤さんの判断を仰ぐ。




「……やむを得ん、俺達だけで行こう」




近藤さんがそう言うと、隊士さん達は力強く頷いた。