天狗娘は幕末剣士



そして、私は斎藤さんに支えられながら、見たことを全て話した。




「……四条小橋、薪炭商桝屋……

 そこに、大量の武器が……運び込まれて、いました……

 何か、企みがあるようでしたが……

 すみません、そこまでは……」




「十分だ、よくやってくれた。

 あとは、俺達に任せろ」




「はい……」




良かった、もう大丈夫だ……




「おい、誰か杏子を山崎の所に連れて行ってくれ」




「あ、大丈夫です。

 1人で行けますから……」




私が立ち上がろうとすると……




「俺が連れて行きます」




そう言って、斎藤さんはヒョイッと私を横抱きにした。




え、ええっ?!




「さ、斎藤さん!

 私、自分で歩けますから!!」




「この方が早いだろう」




うぅ……そう断言されたら、何も言えない……




私は、大人しく斎藤さんに身を預けることにした。




「頼んだぞ、斎藤」




「はい」




短く返事をすると、斎藤さんは私を山崎さんの所に連れて行ってくれた。