天狗娘は幕末剣士



「はあっ……はあっ……」




彼らを追ってたどり着いたのは、1件の枡屋だった。




なんで枡屋に不逞浪士が?




いや、まだ不逞浪士だって決まったわけじゃないけど……




私はソッと入口の影に身を潜めた。




「おい、今のうちに急げっ!」




「まだ新選組は来ないが、それも時間の問題だ。

 早くしろよ!」




中からは男の人達の声がした。




それにしても、なんだか新選組の事を気にしてるみたい……?




「どうして……?」




聞き耳を立てていると、次第に話し声が遠くなって行った。




移動したのかな?




彼らが気になった私は、慎重に枡屋の中に入っていった。




足音を消しながら、庭の方へまわってみると、2人の男の人がいた。




さっきの人達かな……。