天狗娘は幕末剣士





あっという間に夜になり、私は3番組の皆と一緒に京の町を歩いていた。




ここ最近、京の町はとても落ち着いている。




このまま、平和な日が続けばいいな……




「今日も、何事もなく終わるといいですね、斎藤さん」




「ああ、そうだな」




闇の中に、私達の足音が響く。




だけど、しばらくすると、その中に私達のものではない足音が加わった。




「……何事もなく、というのは無理そうだ、杏子」




「え?」




斎藤さんは足を止め、後ろに振り返った。




「我ら新撰組に、何か用か?」




斎藤さんがそう尋ねるも、彼らは何も言わない。




「……杏子、下がっていろ。

 危険だと判断したら、屯所まで走れ。

 いいな」




「分かりました」