「や、やめてよ……」
「大丈夫、たぶん斎藤くんも本気だよ」
そう言いながら総司はさらに距離を詰めてくる。
「っち、近いよ、総司!」
「ねえ、杏子ちゃん、君は僕のこと好き?
1人の男として……」
まっすぐ見つめてくる総司の瞳に、吸い込まれそうになる。
「っわ、私は……」
思わず、総司から目を反らした。
「そ、総司のことは好きだよ。
だけど、それは仲間としてっていうか……
友達みたいっていうか、お兄さんみたいだなって思ってるから……」
だから、その……と口篭っていると、総司は少し寂しそうな顔をして、私から離れた。
「そっか、残念だなあ」
「……ごめん」
「謝らないでよ。
……だけど、僕諦めないから」
「っ……」


