天狗娘は幕末剣士



「それに、杏子ちゃんのことが大好きなのは、僕だけじゃないよ」




「え?」




「新選組の皆も、君のことが大好きなんだよ。

 気付いてないだろうけど、杏子ちゃんが元気ない間、皆ソワソワしてたんだから」




あ、なんとなく想像できるかも……




皆、とても優しいから、凄く心配してくれたんだろうな……




「だけど、1番凄かったのは、やっぱり斎藤くんかな」




「え?」




すると、総司はクツクツと笑った。




「だって、斎藤くん、杏子ちゃんの事が気になりすぎて、全然隊務に集中できてなかったんだから。
 
 土方さんも呆れちゃうほどに」




「っ……」




「ホント、斎藤くん杏子ちゃんのこと大好きなんだから」




総司の話を聞いたら、目の奥がじわっと熱くなった。




信じて、いいの……?




その話も、言葉も、私信じちゃうよ……?




「本当に……みんな、私のこと……嫌いじゃない……?」