天狗娘は幕末剣士



少し歩き疲れたところで、総司のお気に入りだと言う、甘味処に入った。




昔もそうだったけど、甘い物が好きなのは変わっていないんだな。




「ここのあんみつ、すごくおいしいんだよ。

 さ、食べて食べて」




「うん……」




薦められるがまま、私はあんみつを口に運んだ。




「あ、ホントだ。

 おいしい!」




「でしょ?」




パクパクと食べていると、自然と顔が綻んだ。




「総司、よく見つけたね。

 私、こんなおいしいあんみつ食べたことないよ!」




笑顔でそう言うと、総司はフフッと笑った。




「やっと笑ったね、杏子ちゃん」




「え……」




すると、総司は机に頬杖をついて、微笑んだ。




「最近、杏子ちゃん元気がなかったから、みんな心配してたんだよ」