天狗娘は幕末剣士



「そ、総司?!」




総司は、浅葱色の羽織を着て、1番隊の隊士さん達を連れていた。




そうか、お昼の巡察、今日は1番隊だったんだ……




すると、総司は隊士さん達の方に顔だけ振り向いた。




「ねえ、僕ちょっと用事が出来ちゃったから、先に屯所に戻っててもらえる?

 次は、平助達が巡察だと思うから」




「分かりました」




隊士さん達が帰って行くと、総司は羽織を脱いだ。




「え、総司、羽織り脱いじゃっていいの?

 まだ巡察中でしょ?」




「いいの、いいの。

 もう後は屯所に帰るだけだったし。

 それに、これ着てたら、目立っちゃって杏子ちゃんと遊べないじゃん」




「え……」




すると、総司はニッコリと笑い、私の手を取った。




「さ、遊びに行こうか、杏子ちゃん」




総司に手を引かれ、私は京の町を歩いた。




私よりも京の町に詳しい総司は、色んな所に連れて行ってくれた。




京には、私の知らない様な所が、まだまだ沢山あるんだな……