天狗娘は幕末剣士



翌日から、私は隊務に参加した。




だけど、なかなか集中できなくて、失敗が次ぐ日々が続いた。




そのお陰で、土方さんに怒られることもしばしば……




そんな事が続いたせいか、見かねた土方さんが、私に何日か非番をくれた。




『何があったのかは、斎藤から聞いている。

 気持ちの整理がつくまで休め。

 こうも隊務に支障が出てちゃ仕方ねえだろ』




と、ため息まじりに、そんなことを言われた。




そして、土方さんから女物の着物を貰った。




非番の時くらいは、女に戻ってもいいって言いながら。




私はその着物を着て、京の町に行ってみることにした。




巡察以外で京の町を歩くなんて、なんだか新鮮だなあ……。




そんな事を考えながら、なんとなく町を歩いていると、トンッと誰かにぶつかってしまった。




「あ、すみませ……」




「あれ、杏子ちゃん?」




「え……」





名前を呼ばれ、相手の顔を見てみると、そこにいたのは……