天狗娘は幕末剣士



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「ん……」




気がつくと、そこは森の中で、私は草の上に倒れていた。




ゆっくりと体を起こして見渡すと、周りは木々で囲まれていて、自分が今どこにいるかなんて全く分からなかった。




「どうしよう……」




私が頭を悩ませていると、木の上から声が聞こえてきた。




「なんだ、もう起きちまったのかよ」




「!」




声のした方へバッと顔を上げると、そこにあったのは2つの影。




「誰?!」




すると、2つの影は同時に木の上から飛び降り、私の前に姿を現した。




影の正体は、2人の武士だった。




私は、思わず小太刀に手をかけた。




「へえ、お前が遠野杏子か」




「え……」




「思ってたよりかわいいな、お前」





そう言って、片方の武士は私を見てニヤニヤしていた。