天狗娘は幕末剣士



言われてみれば、確かにそうかも。




私達には聞こえないだけで、実際にはどうなっているか分からない。




もしかしたら、すごい斬り合いになっていて、叫び声も響いているのかも……




「そういえば……斎藤さんの今夜のお仕事って、近藤さんの護衛ですよね?」




「ああ、そうだ」




「あの……ここにいていいんですか?」




私はおずぞずと斎藤さんに尋ねた。




なんだか、追い出すような言い方になっちゃった。




斎藤さん、気を悪くしなかったかな。




私は単純に、お仕事が大丈夫なのか気になっただけなんだけど……




「……いいんだ」




斉藤さんは静かに目を伏せながら、そう言った。




「近藤さんと土方さんには言ってある。

 だから、そんな心配はしなくていい」




「そうだったんですか」




それから暫くして、私の部屋の障子が開けられた。