甘辛診察






ガラガラ


「大地ありがと」


電話の相手は大地だったらしい



「美玲大丈夫か~?」


と大地は呑気な事を聞いてくる



「大丈夫だよ!ゴホッ」



「全く大丈夫じゃない
結構熱あった」


と隼人先生は余計なことを言う


「また嘘ついたんだ
美玲だめだろ~~」



「だって..,.
痛いことされるの嫌なんだもん..」



「黙ってたから痛いことされるんだ
ほら腕出して」


どうやら点滴をするらしい....



「.....」



「ねぇ早く出してくんない?」



この人はホントに私の彼氏なのかな....



「ハァー
大地、美玲押さえといて」



「分かりました」


大地は容赦なく私の腕を押さえた



「ゴホッゴホッ
イヤァー」



「黙ってた誰かさんが悪い」


と言ってチクリと私の腕に点滴をチクリとさした



「てか美玲と隼人先生付き合い始めたんですね!!」

なぜ今こんな空気のなか大地はこんなことが言えるんだろう....


隼人先生の咳払いが聞こえて大地は静かに病室から出ていった


私は正直ショックだった
素直に付き合ってるよと言って欲しかった
咳払いで片付けてほしくなかった


先生は私のことどう思ってるんだろう.,.

やっぱり高校生なんて興味ないのかな...