学校へ着いてもミカは凛としていた。


何か堅い決心があったのか?


背筋を伸ばして顔を上げて俺らと楽しそうに登校していた。


学校に行くまでにも色んな奴らが
姉貴だけじゃなく
ミカの事も鼻の下を伸ばして見ていたが
ミカはそんな視線も自分には向いてないと思ってるらしい。



全く、ヘッチャラで



「リンカは本当かわいいね〜
こうやって、胸張って前を向いて歩いてるとリンカへの視線がこんなに多いって事、本当実感するー!
でも、親友がこんなにカワイイんだから
私心の中で自慢して歩いてるよ(笑)
レイジも本当すんごくカッコいいしね!
こんな2人が私の幼馴染でいつも側にいるなんて皆
羨ましがってるだろうね(笑)」



って笑った。



ミカ〜


俺には姉貴よりもミカの方が
数倍いい女に見えるぜ!


てか、むかつくけど
ミカのがカワイイって思う奴も
腐るほどいると思うぞ!


ミカ


かわいい


ミカ


好きすぎる。



「私は男だったら
ミカ以外は受け付けないわよ?
私にとったらミカが1番だもの
ミカが1番かわいい」


と姉貴がちょっと切なげに笑った。


姉貴……


もしかして


「なぁーんてね!
あ〜!どっかにいい男
いないかしら?(笑)」



と言ってニタニタ笑った。



そんなニタニタ顔
弟の俺としては気持ち悪いと思うけど
周りの野郎どもは赤面したり
鼻血ブーしてる奴らまでいた。


姉貴はやっぱすげぇ威力なんだな…


姉弟だから全くそういう
目で見れねぇけどな。


ミカのがカワイイ!!!