そして放課後


ミカを教室まで迎えに行く途中で今井とすれ違った。


「はぁ〜、なんでミカと2人で過ごす予定だったのに余計なのがついてくんのかね」


と嫌味ったらしく言ってやった


そしたら今井は俺の目を真っ直ぐに見て
宣戦布告してきやがった。



「俺が橘を好きだから。
お前と2人きりにしたくないから。
橘に振り向いてもらうまで
俺は諦めねぇし、お前の所に橘が行ったとしても奪うまでだ」



「はぁ?ミカは俺のもんだ。
お前は姉貴とでも仲良くしてろ!
お前と俺じゃ、年期が違うんだよっ!
仮にミカがお前を選んだとしても俺はミカを諦めねぇから!
俺はミカと結婚するって決めてるから」



「奇遇だな。
俺もそう思ってたところだ
橘以外俺も考えられねぇ
そして、お前の姉貴の事はこれっぽっちも思ってねぇから!」



気がついたらお互い襟首を掴んでいて



周りに人だかりが出来ていた。



なんか美男子2人が言い争ってる〜


かっこいい〜!


いやーん!なに?女関係?


誰?取り合ってんの??


私が取り合いされたい〜



きゃーかっこいい!


橘くんと、あれ山田凛花の弟だよ?
弟も凄まじい破壊力〜!


もしかして山田さんの事で揉めてるの?






本当うっせぇー



周りに嫌気がさしてため息をつくと


今井も全く同じ表情をしていて…


多分考えてる事かぶってるって思ったら


途端におかしくなって


俺は腹が痛くなるほど爆笑


そしたら今井もつられて笑った


んで、
その後お互いプイッと顔を逸らした


そして今井がニャッと笑って言った


「俺は一切引く気はねぇ。
ガンガン行くからそのつもりでいろ」


「相手に不足なしです。
俺もミカしか見れないんで…」


と言って俺たちは別れて、俺はミカが待つ教室へ急いだ