「田舎帰ってたんでしょ?悠雅が走ってきてくれたからもーいい。わかったから」
「ほんっと悪い。今日からはまたずーっと一緒だからな!」
私達のやりとりを見て美亜が困ったように眉を下げて笑った
「…美亜、もう長谷やんの事怒ってないんでしょ?」
「いっ、今関係ないじゃんっ」
私に抱きつく悠雅を離して美亜の手を握る。
「だめだよ。素直なんなきゃ」
私がそう言うと、美亜は涙を流した。
「わかって…わかってる……ッ……で、でもね……長谷やん、許そ……とした……時、あの、文化祭……の写真とった、教室……で、他の子、と…」
美亜の話は、教室で制服が乱れ泣いている女生徒と一緒にいる長谷やんを見たらしい。
「やぱ……美亜、子供かな?大人なら好きな相手が遊んでようと、余裕持ってなきゃダメ……かな」
泣きやんで落ち着いた美亜は、下を向いたまま話し出す。
「そんな事ない!長谷やん、何考えてんのかわかんない!最低っ」
私が怒りを吐き出すように言葉を出すと、悠雅はため息をついて口を開いた。
「……ほんとに、そうなのか?」
「え?」
「もうちょい信じてもいいんじゃね?ま、普通に考えでも一応あいつも教師だし、そんな誰彼構わず女に手出さないと思うけど」
悠雅の言葉で美亜は勢いよく立ち上がり、「確認する!」っと、屋上を後にした。



