遅れてきた悠雅も状況を把握してか、私と一緒に黒板を消す。


涙が止まらない。前を向けずにいた私の左手を悠雅が強く握ってくれている。


「ねぇ、美鈴さんって五十嵐くんと…付き合ってるの?」


クラスの中の1人が聞いてきた。

「あ…」

私が答えようとすると、悠雅の右手に力が入り、力強い声で答えた

「ああ。音亜は俺の彼女だ」

私は悠雅をみて、涙が止まらなくなった。

私はこんなにも男らしくて素敵な人と恋をしてるんだって思うと嬉しくて。

でも、気になることが1つ。皆が悠雅を怖がらなければいいけど…

「なんで言ってくんなかったの?!」
「すっごくお似合いだよ!」
「五十嵐くん今凄くかっこいい」
「音亜ちゃん、こんなのに負けないで!!」

皆が次々に応援の声をあげてくれてる。

美亜を見ると笑顔で、横で長谷やんがピースしてる

「皆…悠雅の事怖くないの?」