»aona様作


王子様との許されない恋なんて
おとぎ話の中にしか
ないものだと思っていた

先生との禁断の恋なんかも
ドラマや漫画の中の
世界だと思っていた

わたしたちの恋は
どこかみんなと違っていて
だけど好きの気持ちは強かったね

『ずっと一緒』『ありがとう』『大好きだよ』

些細な出来事も
それは愛おしい日常で

『大っ嫌い!』『信じられない』『大好きなのに』

気持ちのすれ違いは
大好きゆえの一方通行で

助け合うこととか
本気でぶつかることとか
繰り返すうちに私も強くなったよ
本当にありがとう

確かに私の好きな人は
私なんかじゃ手の届かない
遠い世界の人かもしれない

だけど
どんな運命が待っていようと
全力で彼を愛しぬいて
わたしたちの恋を守るから

強引な、彼のキスのように
時に激しく、時に優しく