「 音亜ーっ！早く早く っ！！」


「ふぁあーいっ」


どんなに、つらいことが待ちかまえていようと、


「音亜、行くぞ」



たとえ、何度大きな喧嘩をしようと、


「汝、美鈴音亜は………………」


コソっ

「………ｸｿ……バカ櫂堂」

「よしよし、幸司君にはミサがいるよ」

「音亜ちゃんキレー」

「何で幸司君ないてるのー？」

「音亜…おめでとう」


大切な幸司、施設の皆、光子さんがいて


「音亜…ｯ……」

「ほら、泣いてないでちゃんと見てやれ」



大好きな美亜がいて、長谷やんがいて、