【完】強引に、キス



「なにそれ」

じゃぁ、五十嵐くんが今まで誰とも居なかったのってそのせい……?


「で、もし俺がお前を堂々と誘う所を見られたら、お前もそいつの餌食になるかもって思ったんだけど」


五十嵐は良かったのか?と私に聞き、腰を下ろした


「…ッその、誘った訳は?」

「話したかったから」


「は?帰ります!」


「お、ちょい待てよっ」


私が帰ろうとした瞬間、五十嵐が私の腕を掴んだ。


「お前、昼に一瞬ドキッとしただろ」

「はっ、はぁ?してませんっ」

私は否定して目をそらした。今またあの目を見たら昼間を思い出してしまいそうで、



「なあ。音亜、ほんとに俺の女になれよ」


五十嵐の真剣な声に、目が自然と五十嵐をみた。

「いっ、いや!」


私は恥ずかしさのあまり、その場から逃げ出した。