「やっぱり」
「アハハ」
美亜のプラス思考はほんといつもなんだかんだ助けられてるから憎めないんだよなーなんて事考えてると、あの声が聞こえる。
「お前らひどいな。俺そんな軽くあしらわらるような程度なわけ?」
恐る恐る振り返ると、五十嵐が眉をピクピクさせていた。
「だっ!だって、そうでしょ!!いきなり俺の女とか言われたって私ムリ!!まだ死にたくない」
少し半泣きで必死に抵抗すると、五十嵐はハァっとため息をついて、私の頭に手を置くと、155㎝の私の目線にあわせて176㎝の五十嵐が少しかがんだ。
「俺、お前の事、殺さねえよ?俺の女ってのは、俺に守られるもんなの。わかる?」
それだけ言うと、五十嵐は私の頭をグシャグシャにし、美亜にこの事は皆にはまだ秘密と言い、教室に戻っていった。
「なんだあれっ!」
グシャグシャにされた髪を手櫛で整える私を美亜がぷっと笑った
「何」
「ふふっ。べっつにー。ほら音亜!お昼食べれなくなっちゃうよ!」
私達は屋上を飛び出し、教室にむかった。
さっき五十嵐と目があってドキッとした事は、きっと気のせい………そうだよ。きっと。
昼休み残り時間、あと23分。



