「な、どうしたのいきなり」
美亜は困った顔で私を見ている
「今日の課題みせて」
私は五十嵐に背を向けるように美亜に体ごとむけていると、五十嵐は鞄を机におくと、荒々しく音を立てて席に着く。
「荒れてるねー、五十嵐くん。また告白でもされたのかな?」
美亜が私の耳元でそう言う。
そう。五十嵐悠雅は入学式早々、先輩や同期から告白を受ける日々で、断り続けてやっと数は減ったものの、ファンクラブの会員が毎日なにかしらアクションを起こして居るみたい。
「…どうだろうね」
背中を向けたまま私は軽く流した。
やがて長谷やんが教室に来て、出席をとり、授業が始まった。



