「えっ?き、気のせい…じゃあ、ない、ですか?」
まさか顔覚えられていたとは思わず、驚いてうまく話せない
「何動揺してんだよ」
クシャッとした笑顔
五十嵐くんもこんな顔するんだ……
「あんま見んな」
五十嵐くんは照れたようにそう言うと、手を掴んだままじっと私の顔を見る
「な、なんで、しょう、か…?」
私が目をそらしながらそう言うと、五十嵐くんは睨むような目つきをやめて口を開く
「決めた。お前明日から俺の女な」
「…え?……は?今なんてっ?!」
「いや、もう決まったから」
五十嵐くんはパッと私の腕を放して、屋上を気分良さげに出て行く
「なんで……………?」
1人、屋上で五十嵐くんの背中に問いかけた。



