休み時間も、お昼も、私はできるだけ教室から離れるようになった。


そのかわり、誰もいなくて、陽のほどよく差し込む音楽準備室に逃げるようになった。



この教室は誰もいない。

誰も・・・





「毎日毎日、なにしにきてんの?」




誰も・・いな・・・くなかった・・





「誰?って・・・田代くん!?」