幼なじみの彼と彼女

翌日、朝から太陽の日差しが暑すぎて。

倒れそう。

サーキット、コース上の路面温度は軽く50度を超えている。

「祥ちゃん!」

祥太郎に書いて貰った地図を頼りにに彼のいるパドックを探す。

ようやく見つけて声をかけると兄、拓海にそっくりな人懐っこい笑みを浮かべた祥太郎が手を振る。

いつの間にか祥太郎の身長がうんと伸びている事に気がつく。

「来てくれてありがとう」

そういう言葉が真っ先に出るのも、成長したな、と思う。