「おはよう」

翌日、いつものように祥太郎と登校していると後ろから声がかかった。

「おはよう…」

少し驚きながら挨拶をした相手は紀香だった。

紀香は二人の横を素早く通り過ぎて先を行く。

「…友達?」

驚いた様子で祥太郎は聞く。

「うん、同じクラスの子」

「ふーん」

意外そうに祥太郎は紀香を見つめていた。