翌日。

梓は拓海からもらったメモを頼りに学校帰り、病院へ行った。

302号室。

梓は少し緊張しなからドアをノックした。

部屋に入って。

右足にはギブス、右手にもギブス。首も固定されて。

動けない状態。



「何しにきたの?」

ムッとした表情で祥太郎は梓を見る。

『来て早々、これかよ!!』

梓の内心はカオス。

このまま、帰ろうかと思ったけど。

とりあえず、途中で買ったお菓子を台の上に置いた。

「大丈夫かなって思って…」

その言葉に祥太郎は目を見開き、

「お前、見てわかんない?」

苛立ちを表に出した。